梅雨の合間の尾瀬。
仕事をしていたら部長がそばに来て
「ちょっと来てくれる!?」
と、会議室に連れて行かれた。
何かやらかしたっけ!?
とちょっとドキドキしながらついていくと
部屋に入っていきなり
「尾瀬行くけど、行く!?」
「行きます!」即答。
だけど、びっくりしたなー。もぉ。
何かやらかしちゃったのかと思ったよぉ。
部長に呼ばれるなんて。
少し前のある晩、会社の帰り中目黒の居酒屋でのこと。
部長と話していると(部長と飲みに行くこと自体レアケース)
なぜか山の話になった。
だからかー。
部長は、毎年のように先輩と尾瀬に行っていると話していた。
「尾瀬行ったことないんです」
といったのを覚えてくれていたんだ。
で、梅雨のある日、
部長の車に乗せてもらって、尾瀬へと出発。
部長と部長の先輩Tさんと、
部長の同期の女性とその弟さんと
ワタシとなんちゃって登山部の姉さんという
バラバラなカンジの6人。
下界ではあまりないことだけど、
これが山だと普通のこと。
だれの隣でも寝られます(笑)
もっとも、部長の先輩Tさんが
尾瀬の山小屋と懇意で
女子部屋と男子部屋を
ちゃーんと予約してくれていました。
ありがたや。
お布団1枚に1人。
すばらしい(笑)
梅雨だというのにお天気もよし。
部長の運転する車で
ぐーぐー寝て、元気いっぱいで尾瀬の北の玄関口御池へ到着。
そこから沼山峠までバスで移動。
そして、いよいよ沼山峠から尾瀬に入ります。
沼山峠から少し下って大江湿原が見えるというときに
「初めてでしょ。感動するから先頭歩いたら」
と言われ、先頭に。
まもなく木の間から・・・
「尾瀬だー」(笑)
尾瀬と言ったらみどりの湿原と木道。
そんなイメージそのままの景色が広がっていました。
水芭蕉が終わり
ニッコウキスゲが咲きだす前のこの時期は
ひとが少なくなる一方
花が一番多い時期とのこと。
尾瀬の達人Tさんは毎年この時期を狙ってくるらしい。
風にゆれるワタスゲ
今年は当たり年だというコバイケイソウ
写真を撮ったり花を眺めながら歩いていくと
尾瀬沼が見えてきた。
10年以上毎年のように尾瀬を訪れている部長も
こんな天気は初めてというくらいの青空が。
尾瀬沼が見える長蔵小屋の裏側に回って
お昼ごはん。
ぜいたくな時間です。
そして尾瀬沼をぐるーっとまわって反対側へ。
沼尻からの尾瀬沼が一番好きかも。
ここはひとも少なくほんとうに静か。
ここでコーヒータイムとなりました。
お天気にも恵まれ
こんな景色を見ながら
コーヒー沸かして飲むなんて
なんて幸せなんでしょう。
ここから尾瀬ヶ原を目指します。
その間ちょっと山道で2時間。
ここがちょっと楽しくないってひともいるかも。
沼山峠から歩くこと約4時間。
まもなくこの日の目的地。
見晴の尾瀬小屋へ到着。
まずはコレですよ。
携帯も通じないのに
生ビールが飲めるなんて(笑)
ビールあまり好きじゃないけど
この時はさすがにおいしく飲めました。
尾瀬のよいところは水が豊かなこと。
だから、お風呂にも入れちゃいます。
石けん使えないけど
そんなこと全く気にならない。
ひと風呂浴びて
早めの夕飯を食べ
また外へ飛び出します。
夕日を見に。
あたりはだんだん暗くなりつつあるけど
まだ燧ケ岳には夕日があたっています。
夕暮れの尾瀬ヶ原。
夜行日帰りでも行ける尾瀬。
でも、この夕暮れと、そして夜と朝もやは
ぜひ体験するべき。
見晴にある山小屋はどれもメルヘンチックで可愛い。
夕暮れを堪能したら、
一度部屋へ帰り
小屋からの差し入れの日本酒をちびちび。
そして、あたりが暗くなった頃、
フリースにダウン、
ありったけの防寒着を身に着けて
もう一度尾瀬ヶ原へ。
そして、ひとがいないのをいいことに。
木道へ寝っころがって
星空観察。
天の川。
北斗七星。夏の大三角形。
星座表をもっていなかったので
わかった星座はほんの少しだけど、
それこそ降るような星空をただただ眺めていました。
そして、流れ星もいくつも見え
すっかり身体が冷え切るまで
満天の星空を眺めていました。